取り込みデータの書き方
上級者向けのページです。AI に任せずに自分でデータを作りたいとき、AI の出力を手直ししたいとき、取り込みでエラーが出たときに読んでください。AI でふつうに作るだけなら、このページを読む必要はありません(AIで教材から作る)。
取り込める形式
| 形式 | 見分け方 | 使いみち | 取り込める場所 |
|---|---|---|---|
| areko-deck(このページの主題) | "format": "areko-deck" | AI や自分で作るデータ | 本棚の貼り付け・ファイル・Wi-Fi、カードセットの「追加・更新」 |
| 移行用(書き出したファイル) | "format": "areko-deck" かつ "profile": "migration" | 「デッキを書き出す(別の端末へ)」で作られる。手で書くものではない | 本棚の「デッキを読み込む(zip・フォルダ・JSON)」とほかのアプリから開く、だけ |
| CSV | 拡張子 .csv | 表計算ソフトで作る | カードセットの「CSVで取り込み」(追加のみ) |
areko-deck は JSON(文字で書くデータの決まった書き方)です。古い名前の "format": "wordcard-deck" も同じものとして受け付けます。
知らない項目名は無視されます(エラーにはなりません)。逆に言うと、項目名を書き間違えると、その値は黙って捨てられます。
最小の例
必須なのは format と cards、各カードの front だけです。
{
"format": "areko-deck",
"cards": [
{ "front": "鎌倉幕府を開いた人物は?", "back": "源頼朝" },
{ "front": "光合成を行う細胞小器官は?", "back": "葉緑体" }
]
}これを取り込むと、「読み込んだデッキ」という名前で、「問題・答え」の形のカードが2枚あるカードセットができます。番号は登録順に自動で振られ、出題の向きは「問題を見て答える」です。
完全な例
一般の教科(用語・読み・意味)
{
"format": "areko-deck",
"version": 3,
"deck": "社会 歴史(中2 期末)",
"domain": "general",
"direction": "frontToBack",
"tags": ["社会", "歴史"],
"tile": { "emoji": "🏯" },
"cards": [
{
"no": "1",
"front": "鎌倉幕府を開いた人物は?",
"back": "源頼朝",
"tags": ["鎌倉時代"],
"distractors": { "back": ["足利尊氏", "北条時宗", "平清盛"] }
},
{
"no": "2",
"front": "羅針盤",
"reading": "らしんばん",
"back": "中国で発明された方位磁石",
"distractors": { "back": ["火薬の原料", "活版印刷の道具", "天体観測の道具"] }
},
{
"no": "3",
"front": "この絵を描いた人物は?",
"back": "葛飾北斎《かつしかほくさい》",
"image": "fig3.jpg",
"imageBack": "kaisetsu3.jpg"
},
{
"no": "4",
"front": "硫酸の化学式は?",
"back": "\\ce{H2SO4}"
}
]
}3枚目の画像はファイル名で参照しているので、このデータは画像と一緒に zip かフォルダで取り込みます(zip・フォルダの構成)。貼り付けで取り込むと、画像だけが付きません。
英単語(対象語と複数の意味)
{
"format": "areko-deck",
"version": 3,
"deck": "英単語 1〜3",
"domain": "english",
"direction": "frontToBack",
"cards": [
{
"no": "1",
"front": "run",
"reading": "/rʌn/",
"senses": [
{ "meaning": "走る", "partOfSpeech": "動詞", "example": "I [[run]] every morning." },
{ "meaning": "経営する", "partOfSpeech": "動詞", "example": "She [[runs]] a shop." }
],
"distractors": { "back": ["歩く", "泳ぐ", "止まる"] }
},
{
"no": "2",
"front": "achieve",
"reading": "/ətʃíːv/",
"senses": [ { "meaning": "達成する", "partOfSpeech": "動詞" } ]
}
]
}チャンク(句)で覚える単語帳なら、senses を使わずに次のように書きます。
{
"format": "areko-deck",
"version": 3,
"deck": "英熟語チャンク",
"domain": "english",
"cards": [
{ "no": "1", "front": "[[follow]] her advice", "back": "彼女の助言に[[従う]]" },
{ "no": "2", "front": "[[extract]] DNA [[from]] blood", "back": "血液からDNAを[[抽出する]]" }
]
}senses のあるカードと無いカードを混ぜることはできますが、カードの形はデータ全体で1つに決まります(カードの形の決まり方)。形の違うものは別のデータに分けるのがおすすめです。全体の項目
| 項目 | 必須 | 値 | 意味 |
|---|---|---|---|
format | 必須 | 文字列 "areko-deck" | areko のデータであることの印。これが無いと取り込めません。 |
version | 任意 | 数(現在は 3) | 形式の版。書くなら引用符なしの数で書きます("3" は誤り)。 |
deck | 任意 | 文字列 | カードセットの名前。無ければ「読み込んだデッキ」。同じ名前があれば末尾に番号が付きます。 |
domain | 任意 | "general" / "english" | english は英単語のカードセット(カードを開くと内蔵英和辞書の発音・類義語などが出る、出題の向きの表示が「英→日」など)。それ以外は general。省略するとカードの形から決まります(決まり方)。大文字・小文字は区別しません。 |
direction | 任意 | "frontToBack" / "backToFront" | 出題の向きの最初の値。frontToBack=問題(front)を見て答え(back)を答える。backToFront=答え側を見て問題側を答える(漢字の書き取りなど)。綴りは大文字・小文字まで正確に。省略時は 向きの決まり方。学習を始める画面であとから変えられます。 |
tags | 任意 | 文字列の配列 | カードセットのタグ(本棚の絞り込み用)。1つでも ["社会"] のように配列で書きます。 |
tile | 任意 | オブジェクト | アイコン。emoji(絵文字)、symbol(Apple の SF Symbols の名前)、color を書けます。symbol と emoji の両方があると symbol が表示されます。アプリは白黒のデザインなので color は見た目に影響しません。 |
template | 任意(上級) | 文字列かオブジェクト | カードの形(レイアウト)を指定します。ふつうは書きません(レイアウトを指定する)。 |
cards | 必須 | カードの配列 | カード。並んだ順がカードの並び順になります。 |
本棚からの取り込みでは、これらがすべて新しいカードセットの設定になります。カードセットの「追加・更新」では deck・domain・direction・tags・tile・template は無視され、カードだけが取り込まれます(追加・更新)。
カードの項目
| 項目 | 必須 | 値 | 意味 |
|---|---|---|---|
front(別名 term) | 必須 | 文字列 | 表=問題・覚える主役。空のカードは取り込まれません。 |
back(別名 meaning) | 任意 | 文字列 | 裏=その答え。意味とは限らず、人名・年号・式・説明なども可。 |
reading | 任意 | 文字列 | 読み・発音。漢字の用語の読み(かな)や、英単語の発音記号など。書くとカードの形と向きの既定が変わります(決まり方)。 |
no | 任意 | 文字列 | 番号。並び順の目安、範囲指定、上書きの照合に使います(番号)。"1" のように引用符で囲みます。 |
tags | 任意 | 文字列の配列 | カードのタグ(タグ)。 |
distractors | 任意 | オブジェクト | 4択のまちがいの選択肢(distractors)。 |
image | 任意 | 文字列 | 問題側の画像(画像)。 |
imageBack | 任意 | 文字列 | 答え側の画像。答えを見せたときだけ出ます。 |
senses | 任意 | オブジェクトの配列 | 複数の意味(senses)。 |
values | 任意(上級) | オブジェクト | レイアウトの項目ごとの値(values)。 |
文字列の前後の空白や改行は取り除かれます。文の途中の改行(\n)はそのまま改行として表示されます。
カードの形の決まり方
template を書かないとき、カードの形(どんな項目を持つか)は、データ全体を見て次の順で1つに決まります。上の条件に当てはまったら、そこで決まりです。
| 順 | 条件 | カードの形(項目) | domain の既定 | 向きの既定 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | どれかのカードに senses がある | 英単語(語義):単語・発音・[意味・品詞・例文]×意味の数 | english | frontToBack |
| 2 | domain が english、またはどれかの front に [[ がある | システム:英語・発音・意味(意味は複数可) | english | frontToBack |
| 3 | どれかのカードに reading がある | 用語・読み・意味 | general | backToFront |
| 4 | 上のどれでもない | 問題・答え | general | frontToBack |
readingの行き先は、形1・2では「発音」、形3では「読み」です。- どれかのカードに
noがあれば、番号は「手入力(数字)」になります。どのカードにも無ければ「自動(登録順)」です。 - 形に関係なく、
frontに[[ ]]があれば対象語の機能が、backや例文に[[ ]]があれば穴埋めの機能が有効になります。 - 取り込んだあとで カード › カードのレイアウト から項目を足したり名前を変えたりできます(カードとカードセットの管理)。
向きの決まり方
direction を書けばその向きになります。書かなければ、上の表の「向きの既定」になります。
reading を1枚でも書き、direction を省くと、向きは backToFront(意味を見て用語を答える)になります。「問題を見て答える」にしたいときは、"direction": "frontToBack" を必ず書いてください。漢字の読みそのものが答えのときは、reading を空にして、読みを back に書きます(表にふりがなが出て答えが見えてしまうのを防ぐため)。意味が答えのときは、reading に読みを書いてかまいません。
番号(no)
- 値は文字列です。
"no": "12"と書きます。"no": 12(引用符なし)は形式の誤りになり、データ全体が取り込めません。 - 数字だけの番号は、先頭の 0 を外して表示します(
"0012"→ 12)。 - 数字以外を含む番号(例:
"小2-15")は、書いたとおりに表示します。並べ替えや照合には、番号の中で最初に出てくる数字の並びを使います。 - 1 から順に、重複なしで振るのがおすすめです。番号付きのプリントなら、プリントの番号に合わせます。
- 番号があると、「1〜50番」のように範囲を決めて学習できます。カードの一覧も「1–10 番」のように番号で区切られます。
- 本棚から新しく取り込むときは、同じデータの中で番号が重なっても、両方のカードができます。
上書きの照合キー
カードセットの「追加・更新」では、番号が同じカードの内容だけを上書きし、学習の進みは残します。番号は数として比べるので、"0012" と "12" は同じです。同じ番号が無ければ front の文字(前後の空白と英字の大文字・小文字を無視)で照合し、それも無ければ追加します。同じデータの中で同じ番号が2回出てきたら、あとのほうで上書きされます。くわしくは 上書きのルール。
対象語の記法 [[ ]]
文の中の一部を [[ ]] で囲むと、その部分を「覚える対象」として扱います。取り込むときに印は消え、範囲の情報としてカードに残ります。
| 書く場所 | 働き | 例 |
|---|---|---|
front | 対象語。出題で強調したり、空所(穴埋め)にしたりする | "[[follow]] her advice" |
back・例文 | 対応する穴。答え側の該当部分を穴埋めや強調にする | "彼女の助言に[[従う]]" |
- 1つの文に、離れた場所に何個でも置けます(
"[[extract]] DNA [[from]] blood")。 - 英単語に限らず、日本語のカードでも使えます。
[[ ]]の中にさらに[[ ]]を入れることはできません。- 閉じていない
[[や、中身が空の[[]]は、印として扱われず、そのまま文字として残ります。 - ふりがな・化学式・数式を対象にするときは、記法ごと
[[ ]]の内側に入れます。記法の途中で区切ってはいけません([[促成栽培《そくせいさいばい》]]は正しく、[[促成栽培《そく]]せいさいばい》は誤り)。
表示のされ方は カードの書き方と表示 を見てください。
複数の意味(senses)
1つの英単語に意味がいくつもあるときは、senses の配列で意味ごとに分けます。1つの要素が1つの意味です。
| キー | 中身 |
|---|---|
meaning | 意味。この意味の見出しで、答えにもなります。 |
partOfSpeech | 品詞(例:動詞)。 |
example | 例文。[[ ]] で囲んだ部分は穴埋めの穴になります。 |
- 先頭の意味が代表で、答えとして使われます。
- キーの名前は上の3つちょうどです。
posやpart_of_speechなどは無視されます。 - 発音は
sensesの中ではなく、カードのreadingに書きます。 - どれか1枚でも
sensesがあると、データ全体が「英単語(語義)」の形になります。sensesの無いカードは、backが1つ目の意味になります。
まちがいの選択肢(distractors)
4択の問題で正解と一緒に並べる誤答です。書いておくと4択の質が上がります。特にカードが少ないカードセットで効果があります。書かなければ、同じカードセットのほかのカードから自動で選ばれます。
"distractors": {
"back": ["足利尊氏", "北条時宗", "平清盛"],
"front": ["室町幕府を開いた人物は?", "江戸幕府を開いた人物は?", "建武の新政を行った人物は?"]
}| キー | いつ使うか | 書く内容 |
|---|---|---|
back | 答え(back)を選ぶ問題(向きが frontToBack) | 正解の答えと同じ種類・書き方で、内容だけちがうもの |
front | 問題側(front)を選ぶ問題(向きが backToFront) | 正解の問題側と同じ種類のまちがい |
- まず、答えになる側(frontToBack なら
back)を書きます。両方の向きで出すなら両方書きます。 - 数は自由ですが、プロンプトでは各3つを頼んでいます。
- 取り込むとき、前後の空白を取り、空のもの・正解と同じもの(英字の大文字・小文字は無視)・重複を自動で取り除きます。
- 正解の言い換え・同じ意味の語・実在しないものは入れないでください。
- 取り込んだ誤答は、カードの編集画面の「ダミー選択肢」で確かめたり直したりできます。
画像(image・imageBack)
image は問題側(出題と同時に見える)、imageBack は答え側(答えを見せたときだけ出る)の画像です。どちらも次の2通りで書けます。
| 書き方 | 例 | 使える取り込み方 |
|---|---|---|
| データに埋め込む(base64) | "data:image/jpeg;base64,/9j/4AAQ..." | すべて(貼り付け・.json 単体・zip・フォルダ・Wi-Fi) |
| ファイル名で参照する | "fig1.jpg"、"images/fig1.jpg" | zip とフォルダだけ(.json と同じ場所からの相対パス) |
- base64 は
data:で始まる形のほか、data:の無い base64 の文字だけでも受け付けます(長さ256文字を超えるもの)。途中に改行や空白が混ざっていてもかまいません。 - 画像は取り込むときに、長い辺が 1000 ピクセルを超えるものは縮小し、JPEG で保存します。iPhone が開ける画像形式(JPEG・PNG など)なら使えます。
- ファイルが見つからない・読めない画像は、エラーにならずに付かないだけです。フォルダや zip から読み込むと、お知らせに「(画像 〇 枚)」と付いた枚数が出るので確かめてください。
- 答えを画像で見せるときも、
backの文字は必ず書いてください。検索・読み上げ・採点は文字を使います。 - base64 は大きくなりがちです。貼り付けで取り込むなら、画像は小さめに。大きい画像や枚数が多いときはファイル参照で zip にまとめます。
ふりがな・化学式・数式
front・back・例文などの文の中には、次の記法が書けます。書き方と表示のされ方のくわしい説明は カードの書き方と表示 にあります。
| 記法 | 用途 | JSON での書き方の例 |
|---|---|---|
《よみ》(起点は |) | ふりがな | "鹿苑寺《ろくおんじ》(金閣)を建てた人物は?" |
\ce{ } | 化学式・イオン・反応式 | "\\ce{2H2 + O2 -> 2H2O}" |
\math{ } | 数式(LaTeX) | "\\math{\\frac{1}{2}bh}" |
\ は特別な意味を持つので、\ce は \\ce、\frac は \\frac と書きます。"\ce{H2O}" や "\math{…}" のように1つだけだと形式の誤りになり、データ全体が取り込めません。さらに、\math を正しく重ねても、中の \frac・\theta・\beta・\right・\neq などを1つだけで書くと、エラーにならずに別の文字(改ページ・タブ・改行など)に化けてしまいます。AI が作るデータはふつう正しく重ねてあります。手で書くときに注意してください。- 数式を
$…$や\(…\)で書いたデータも、取り込むときに\math{ }に直して受け付けます。 H₂Oのような下付きの文字は使わず、\ce{H2O}と書きます。
レイアウトを指定する(template)
ふつうは データから自動で決まる形 で十分です。年号などの独自の項目を持たせたいとき、入力の種類を決めたいときだけ、template を書きます。
名前で選ぶ
template に文字列を書くと、決まった形から選べます(大文字・小文字は区別しません)。
| 書く値 | 形 | 向きの既定 | domain の既定 |
|---|---|---|---|
"termReadingMeaning"・"kanji"・"term" | 用語・読み・意味 | backToFront | general |
"qa"・"frontback"・"問題答え" | 問題・答え(読みの項目なし。reading は捨てられる) | frontToBack | general |
"english"・"systan"・"chunk"・"system" | システム(英語・発音・意味) | frontToBack | english |
どれにも当たらない文字列のときは、domain が general なら「用語・読み・意味」、それ以外なら「システム」になります。名前で選んだときは、番号はいつも「手入力(数字)」です。
項目を自分で定義する
template にオブジェクトを書くと、項目を自由に定義できます。表(front)の項目は fields に入れず、front で設定します。fields には表以外の項目を並べ、答え(裏)になる項目を1つ含めます。
{
"format": "areko-deck",
"version": 3,
"deck": "日本史 年号",
"template": {
"name": "年号",
"front": { "label": "できごと" },
"number": "manualDigits",
"fields": [
{ "role": "year", "label": "年", "type": "number", "answer": true, "required": true },
{ "role": "point", "label": "ポイント" }
]
},
"cards": [
{ "no": "1", "front": "鎌倉幕府の成立", "values": { "year": "1185", "point": "守護・地頭の設置" } },
{ "no": "2", "front": "応仁の乱", "back": "1467" }
]
}2枚目のように、答えの項目は back でも書けます。
| template の項目 | 値 | 意味(省略時) |
|---|---|---|
name | 文字列 | レイアウトの名前(「取り込みレイアウト」) |
front.label | 文字列 | 表の項目名(「おもて」) |
front.hint | 文字列 | 入力欄の例(なし) |
front.keyboard | auto・english・japanese | 表を入力するときのキーボード(auto) |
front.target | 真偽 | 表で [[ ]] の対象語を使うか(false。データに [[ ]] があれば自動で有効) |
number | auto・manualDigits・manualFree | 番号の付け方。自動(登録順)・手入力(数字)・手入力(文字列)(auto) |
fields | 配列(必須) | 表以外の項目の定義(下の表) |
| fields の項目 | 値 | 意味(省略時) |
|---|---|---|
role | 文字列(必須) | 項目のキー。values や senses のキーと対応します。決まった役割は meaning(意味)・reading(読み)・pronunciation(発音)・partOfSpeech(品詞)・example(例文)・etymology(語源)・altForm(別表記)。それ以外の名前も自由に使えます。 |
label | 文字列 | 画面に出る項目名(role と同じ) |
hint | 文字列 | 入力欄の例(なし) |
type | text・number・yesNo・select | 入力の種類。テキスト・数字・はい/いいえ・選択肢(text) |
options | 文字列の配列 | select の選択肢(なし) |
answer | 真偽 | この項目を答え(裏)にする(false) |
required | 真偽 | 必須の項目にする(false) |
multiple | 真偽 | 値を複数持てる(false。複数でない項目に配列を渡すと先頭だけ使う) |
blanks | 真偽 | [[ ]] の穴埋めを使える(false) |
group | 真偽 | 意味ごとのまとまり(語義)の中の項目にする(false)。値は senses から入る |
head | 真偽 | 語義のまとまりの見出しにする(false) |
keyboard | auto・english・japanese | 入力のキーボード(auto) |
usableAsAnswer | 真偽 | 出題で答えとして使えるか(true) |
- 答え(
answer: true)はちょうど1つにします。1つも無ければmeaningの項目(無ければ先頭の項目)が答えになり、2つ以上あれば最初の1つだけが答えになります。 - 項目を定義したときの既定は、
domainがgeneral、向きがfrontToBackです。
values
values は「role → 値」の対応です。値は文字列1つか、文字列の配列です。
back(meaning)は答えの項目へ、readingはreadingかpronunciationの項目へ入ります。同じ項目をvaluesにも書いたときはvaluesが優先です。- レイアウトに無い role の値は捨てられます。
valuesはtemplateを書かないデータでも使えます。その場合は、自動で決まった形の項目の role に合うものだけが入ります。
zip・フォルダの構成
画像をファイルで参照するときは、.json と画像を1つのフォルダに入れるか、それを zip にします。
rekishi/ ← このフォルダを選ぶ(または rekishi.zip)
├── deck.json ← データ(名前は自由。末尾は .json)
├── fig3.jpg ← "image": "fig3.jpg"
└── images/
└── kaisetsu3.jpg ← "imageBack": "images/kaisetsu3.jpg"- 画像の場所は、.json ファイルがある場所からの相対パスで書きます。
- フォルダの中の階層は areko が探すので、zip を開くと1段フォルダがかぶっている(rekishi.zip の中に rekishi/ がある)形でもかまいません。
- 1つの zip(フォルダ)に入れるデータ(.json)は1つにします。複数あると、areko-deck 形式のものが1つだけ選ばれます。
- zip はパスワードなしの、ふつうの形式(パソコンの標準の圧縮機能で作ったもの)にします。
- 画像のファイル名は半角英数字がおすすめです。日本語のファイル名は、圧縮したソフトによっては文字化けして見つからなくなることがあります。
- 上限:zip の中のファイルは 5,000 個まで、展開後の合計 256MB まで(1ファイル 128MB まで)。Wi-Fi で送るときは1回 64MB まで。
- Wi-Fi ではフォルダは送れないので、zip にします。
文字コード
- UTF-8 で保存するのがおすすめです。先頭に BOM が付いていてもかまいません。
- BOM 付きの UTF-16 も読めます。
- UTF-8 として読めないファイルは、Shift_JIS、EUC-JP の順で読み直します。
- 引用符は半角の
"を使います。ワープロやメモアプリが自動で変える「“ ”」(全角や曲がった引用符)では形式の誤りになります。
書き出したファイル(移行用)
「デッキを書き出す(別の端末へ)」で作られるファイル(名前の末尾が .arekodeck.json)は、areko-deck の上位の形式です。areko-deck と同じ項目(deck・cards の front・back など)に加えて、"profile": "migration" と、カードのレイアウト・出題の設定・画像などを完全に持つ migration という部分があります。
- 読み込むと
migrationの部分を正として復元します。front・backを書き換えても反映されないので、手で編集しないでください。内容を直したいときは、読み込んでからアプリで直します。 - 学習の進みは含まれません。
- 読み込めるのは本棚の「デッキを読み込む(zip・フォルダ・JSON)」・ほかのアプリから開く方法・「Wi-Fiでパソコンから受け取る」です。貼り付けと「追加・更新」では受け付けません。
CSV の形式
CSV は、すでにあるカードセットへの追加に使います(手順は CSVで取り込む)。列はそのカードセットのレイアウトで決まるので、まず画面の「テンプレートを書き出す」でテンプレートを作るのが確実です。
番号,単語,発音,意味,例文
1,run,/rʌn/,走る;経営する,I run every morning.
2,achieve,,達成する,- 1行目は項目名です。「番号」(番号の付け方が「自動」でないレイアウトのときだけ)、表の項目名、表以外の項目名の順です。
- 列は項目名で探します。表の項目名が1行目に見つからないときは、列の位置で読み、「ヘッダー行の項目名が一致しなかったため、列の位置で読み取りました。…」と表示します。
- 区切りはカンマ。カンマや改行を含むセルは
"で囲み、セルの中の"は""と2つ重ねます。 - 複数の値を持てる項目(英単語の「意味」など)は、半角の
;で区切ると複数の値になります。 - 空の行は飛ばします。表の項目が空の行は保存されません。
- 番号が「手入力(数字)」のレイアウトで番号が空の行には、カードセットの中の最大の番号の次から順に番号が振られます。
- 語義グループのあるレイアウト(「英単語(語義)」など)では使えません。
- 文字コードは UTF-8(BOM 付きも可)。読めなければ Shift_JIS、EUC-JP として読み直します。書き出すテンプレートは BOM 付き UTF-8 です。
- CSV の値の中の
[[ ]]は対象語として解釈されず、そのまま文字として入ります。
取り込む前のチェック
"format": "areko-deck"がある。- JSON として正しい(最後の要素の後ろにカンマが無い、引用符の閉じ忘れが無い、引用符は半角の
")。 - すべてのカードに
frontがある。 noは"1"のように引用符つきの文字列。1 から連番で重複なし。tagsは配列、distractorsは{ "back": [...] }の形。[[と]]、《と》の数が合っている。\ce{ }・\math{ }の波括弧が閉じていて、\は\\と重ねてある。[[ ]]の範囲が、ふりがな・化学式・数式の途中で切れていない。- 一般の教科で
readingを使うならdirectionを書いた。 - 画像をファイル名で参照するなら、zip かフォルダにまとめ、ファイル名が一致している。
よくあるエラーと対処
表示が出るもの
| 表示 | 原因 |
|---|---|
| 「内容が areko のデッキ JSON ではないようです。…」(貼り付け・Wi-Fi) 「ファイルの形式が違うようです:…」(ファイル) | format が無い・値が違う。または JSON の書き方の誤り(カンマ・引用符・括弧、全角の引用符、\ を重ねていない \ce など、// のコメント)。データが途中で切れている。 |
| 「JSON を読み取れませんでした:…」(貼り付け・Wi-Fi) 「ファイルの形式が違うようです:…」(ファイル) | 形式は合っているが、値の種類が違う:"no": 1(引用符なし)、"version": "3"(引用符あり)、"tags": "社会"(配列でない)、cards が無い・配列でない、distractors が配列になっている、image が文字列でない、など。 |
| 「フォルダ内に取り込めるJSONが見つかりませんでした。」 | フォルダ・zip の中に末尾が .json のファイルが無い。 |
| 「zip を展開できませんでした:…」 | zip が壊れている、パスワード付き、または対応していない圧縮方式。 |
| 「このデッキ形式(areko)のJSONではないようです。…」 | 「追加・更新」に移行用ファイルなど areko-deck 以外を渡した。 |
| 「取り込めるカードが見つかりませんでした。」 | 「追加・更新」で、front のあるカードが1枚も無い。 |
表示は出ないが、思ったとおりにならないもの
| 起きること | 原因と対処 |
|---|---|
| カードが0枚、または枚数が足りない | front が無いカードは取り込まれません。question・answer など別の名前で書くと無視されます。front/term、back/meaning に直します。お知らせの枚数はデータに書かれた枚数なので、実際より多く出ることがあります。 |
| 答えから問題を当てる向きになる | reading があり direction が無い(向きの決まり方)。"direction": "frontToBack" を書きます。綴りの誤り("FrontToBack" など)も無視されます。 |
| 読みが消えた | template に "qa" を指定すると読みの項目が無いので捨てられます。 |
| 英単語のカードセットにならない | domain の綴りを確かめます("english")。 |
| 数式の一部が消える・おかしな空白が入る | \frac などの \ を1つしか書いていません。\\frac にします。 |
[[ ]] が文字のまま見える | 閉じ忘れ、または中身が空。「追加・更新」では、カードセットのレイアウトが対象語・穴埋めを使わない項目に入れた [[ ]] は文字のまま入ります。 |
| 品詞・例文が入らない | senses のキーが partOfSpeech・example になっているか確かめます。 |
| 画像が付かない | ファイル名の不一致(大文字・小文字も)、.json と画像の位置関係のずれ、貼り付け・.json 単体での取り込み(ファイル参照は zip・フォルダのときだけ有効)。 |
| アイコンが変わらない | symbol と emoji は symbol が優先です。color は見た目に影響しません。アイコンは取り込んだあとに本棚の「編集」でも変えられます。 |
よくある疑問
形式の正式な仕様はどこにありますか?
このページの内容が、アプリが実際に受け付けている形式です。AI に渡すプロンプト(プロンプトに書いてあること)にも、ふつうの使い方に必要な部分がまとめてあります。プロンプトの全文は「AIでプリントから作る」画面の「プロンプト全文を見る」で読めます。
version は書かないといけませんか?
書かなくても取り込めます。書くなら 3(引用符なしの数)にしてください。
term と front、meaning と back はどちらを使えばいいですか?
どちらでも同じです。両方書いた場合、自動で決まる形では term・meaning が優先されることがあるので、どちらか一方にそろえてください。プロンプトでは front・back を使っています。
1つのデータに何枚まで入れられますか?
枚数の上限は決めていません。ただし AI の返答には長さの上限があり、貼り付けや画像の埋め込みで大きくなると扱いにくくなります。数百枚を超えるときは、分けて作って「追加・更新」で足すのがおすすめです。
同じデータを読み込み直すと、学習の記録は消えますか?
本棚から読み込むと別のカードセットが増えるだけで、元のカードセットの記録はそのままです。元のカードセットを更新したいときは「追加・更新」を使えば、番号(または front)が同じカードの内容だけが変わり、学習の進みは残ります。
データにコメントを書けますか?
書けません。JSON にはコメントの書き方が無く、// や /* */ を書くと形式の誤りになります。メモを残したいときは、使われない項目名(例:"memo")に書けば無視されます。
AIの返答に「```json」や説明文が付いたままでも取り込めますか?
取り込めます。areko は最初の { から対応する } までを取り出します。ファイルの中身が説明文つきでも同じです。
カードごとにレイアウトを変えられますか?
できません。カードの形はデータ(カードセット)全体で1つです。形のちがうカードは、別のカードセットに分けてください。
漢字の読みを答えさせたいときは?
front に漢字、back に読みを書き、reading は空にします。reading を書くと表にふりがなが出て、答えが見えてしまいます。