スマートレビュー
覚えた語を忘れないための学び方です。忘れかけた頃の語が「今日の復習」として自動で集まります。どの語がいつ出るのか、どう進めるのかを説明します。
スマートレビューとは
人は、覚えたことを時間とともに忘れていきます。ちょうど忘れかけた頃に思い出し直すと、記憶は長持ちするようになります。スマートレビューは、この「忘れかけた頃」を語ごとに計算して、その語だけを出す学び方です。
ヘッダーの ⓘ には「忘れかけている頃の語だけが出ます。よく覚えている語ほど、次に出るのは先になります。」と出ます。
- 開くのは 本棚 › カードセット › 学習メニュー の「SMART REVIEW/忘れた頃に自動で出題」のタイルです。
- タイル右上の「◯件」が、いま復習どきの語の数です。0件のときはタイルの地紋と数字が薄くなります。
- 毎日、この数を0にするのが目標です。
今日の復習に出る語の決まり方
語ごとに「次に出す日」が決まっていて、その日時が来た語が今日の復習に入ります。
対象になる語
次の条件をすべて満たす語が出ます。
- 一度は記録した語:アクティブリコール、スマートレビュー、または「結果を記録する」がオンのフラッシュカードで、一度は採点を記録した語です。作っただけでまだ学習していない語は出ません。
- 次に出す日時が来た語:今の時刻までに期限が来た語です。
- もう十分覚えた語ではない:設定 の「カードの操作と表示 › 記録 › 覚えた語は出題しない」がオン(既定)のときは、「覚えた語」は出しません。「覚えた語」は、忘れにくさが一定の日数(既定21日。設定 › 記憶のしくみ で変更)以上になった語です。
- 「完全に覚えた」にしていない語:アクティブリコールの仕分けで「完全に覚えた(もう出さない)」にした語は出ません(この機能がオンのとき)。
次に出す日の決まり方
答えるたびに、その語の「次に出す日」が計算し直されます。
- 思い出せた語は、次に出るまでの間隔がのびます。何度も思い出せるほど、間隔は長くなります。
- 4段階で採点したときは、「完璧」ほど長く、「ギリギリ」ほど短くなります。
- 思い出せなかった語は間隔が短くなり、近いうちにまた出ます。
この計算は、忘れ方の研究にもとづいたしくみ(FSRS)で行います。「目標保持率」(上げるほど復習が増え、忘れにくくなります)と、「覚えた」とみなす日数は 設定 › 記憶のしくみ で調整できます(設定)。
1回に出る数
1回のスマートレビューで出るのは、最大30語です。期限が早く来た語から順に選びます。30語より多く期限が来ているときは、タイルの件数は全部の数を示し、終わったあともう一度開くと残りが出ます。
始め方(開始画面)
- 「SMART REVIEW」のタイルを押します。画面の題は「Smart Review」です。
- 開始画面の上に「今日の復習 ◯ 語」と出ます。下に「忘れる頃に出題された語です。形式を選んで始めましょう。」と書かれています。
- 「出題形式」でチップを1つ選び、オプションを決めます。既定の形式は「カード」で、「覚えるまで出題」はオン(連続正解2回)です。
- 画面下の「はじめる」を押します。
期限の来た語が1つも無いときは、開始画面の代わりに「スマートレビューはありません」「また忘れた頃に出題します。」と出ます。
出題形式とオプション
スマートレビューで選べる形式は「カード」「選択式」「入力」「複数選択」「つづり」「○×」「印刷」のうち、このカードセットで出せるものです。「カード」では「4段階でくわしく採点する」も選べます。採点しない「暗記」はありません。形式ごとの動きは 出題形式の一覧 を見てください。
開始画面で出るオプションは次のとおりです。意味と既定値は 出題形式のオプション にまとめています。
- 出題の向き
- 4段階でくわしく採点する(カード)
- 制限時間(タイマー)と「間に合わなければ「わからなかった」にする」(カード)
- 覚えるまで出題(既定オン)と、連続正解でマスターの回数(既定2回)
- 問題を自動で読み上げる
- 選択肢の数・つづり方式・選ぶ文字
- 答えとする範囲・選択部分だけ表示(範囲指定のあるカードセット)
- 答えにする項目(候補が2つ以上あるとき)
途中で出題形式を変える
出題中は、画面右上に調整ボタン(出題形式を変える)が出ます。押すと「出題形式」のシートが開き、形式とオプションをその場で変えられます。
- 右上の調整ボタンを押します。
- 「テスト形式」で形式やオプションを変えます。
- 次回からもこの形式にしたいときは「この形式を既定にする」を押します。
- 「完了」でシートを閉じます。
形式を変えると、それまでに答えた語の結果はその時点で記録され、まだ答えていない語が新しい形式で続きます。
シートの説明にあるとおり、「形式の変更はこのセッション限定です。「既定にする」で次回からもこの形式になります。向き・選択肢の数・タイマーなどの細かい設定は、変えた時点でこのカードセットに保存されます。」
学習中と記録
出題中の操作は 学習中の共通操作 と同じです。クイズ形式では、見出しに「スマートレビュー・4択」のように形式名が出ます。
- スマートレビューの結果は必ず記録されます(フラッシュカードのような「記録しない」はありません)。
- 答えるたびに、その語の次に出す日が計算し直されます。間違えると、間違えた回数がウィークポイントに加わります。
- 途中で戻るボタンで閉じても、それまでに判定した語は記録されます。答えていない語は、期限が来たまま残ります。
- 「つづり」で答えた結果は、つづりの記憶と、意味の記憶の両方に反映されます。
- 実施した記録は学習ログに「自動(復習どき)」として残ります(テスト対策のときは「指定範囲」)。くわしくは 記録・進捗・通知 を見てください。
終了画面
出題した語を全部答え終わると、成績の画面になります。
- 上に「SMART REVIEW ・ カードセット名」と出ます。
- 中央の円と大きな数字で、一発で正解した割合(%)を示します。「覚えるまで出題」がオンのときは「◯ / ◯ 一発で正解」と出ます。
- その下に「新しく定着」(今回の復習で「覚えた語」の段階に入った語の数。0のときは出ません)、「苦戦した」(覚えるまで出題がオフのときは「まちがえた」)、「かかった時間」が並びます。
- 「次の出題日にまた会いましょう。」と出ます。
- 「おわる」でカードセットの画面に戻ります。
「一発で正解」は、途中で一度も間違えずに正解した語です。「覚えるまで出題」で、間違えたあとに覚え直した語は「苦戦した」に数えます。
テスト対策のとき
カードセットにテストを登録し、学習メニューの上で「テスト対策」を選んでいると、スマートレビューもテストの範囲だけで動きます。範囲の中で期限が来た語から最大30語が出ます。くわしくは テスト対策 を見てください。
毎日のコツ
- 学習の最初にやる:おすすめの1日 のとおり、まずスマートレビューで今日の復習を片づけてから、新しい語に進みます。
- 毎日少しずつ:数日あけると期限の来た語がたまります。1日1回、短時間でも開くほうが、まとめてやるより楽です。
- 正直に判定する:「できた」を甘くすると、まだ覚えていない語の間隔がのび、忘れた頃にも出てこなくなります。迷ったら「できなかった」にします。
- 通知を使う:毎日のお知らせを設定しておくと、忘れずに開けます(記録・進捗・通知)。
- 30語では足りない日:終わったあと、もう一度タイルを押すと残りが出ます。
- 苦手が残るとき:何度も「できなかった」になる語は、ウィークポイント にたまります。そちらでまとめて覚え直しましょう。
よくある疑問
カードを作ったのに、スマートレビューが0件のままです。
スマートレビューに出るのは、一度は採点を記録した語だけです。まずアクティブリコールで覚えるか、「結果を記録する」をオンにしたフラッシュカードで解いてください。その語の次に出す日が来ると、スマートレビューに出ます。
タイルは「80件」なのに、30語しか出ません。
1回に出るのは最大30語です。終わったあと、もう一度開くと残りの語が出ます。
よく覚えた語が、まったく出てこなくなりました。
「覚えた語は出題しない」がオン(既定)のとき、忘れにくさが一定の日数(既定21日)以上になった語は出しません。しっかり定着したとみなすためです。出したいときは 設定 の「カードの操作と表示」でオフにしてください。「完全に覚えた」にした語も出ません。
毎回、形式が「カード」に戻ってしまいます。
開始画面で選んだ形式は、その回だけのものです。出題中に右上の調整ボタンを押し、「この形式を既定にする」を押すと、次回からその形式で始まります。
同じ日に何回もやっていいですか?
はい。答えた語は次に出す日が先へ動くので、同じ語がすぐ何度も出ることはありません。思い出せなかった語は間隔が短くなるので、早めにまた出てきます。
途中でやめたら、どうなりますか?
それまでに判定した語は記録されます。答えていない語は期限が来たまま残り、次に開いたときに出ます。
フラッシュカードやアクティブリコールで学習すると、スマートレビューに影響しますか?
はい。記録した採点は、どの学び方でも同じ「次に出す日」に反映されます。フラッシュカードで記録をオフにしたときだけ、影響しません。
「覚えるまで出題」をオフにしてもいいですか?
かまいません。オフにすると、各語を1回ずつ出して終わります。オンのままだと、間違えた語をその場で覚え直すまで終わらないので、時間がかかる代わりに取りこぼしが減ります。
旅行などで何日もあけてしまいました。
期限の来た語がたまっていますが、古いものから30語ずつ出るので、何回かに分けて進めてください。思い出せなかった語は自動で間隔が短くなり、また出てきます。